元救急隊員が簡単解説。
知らないと多額の出費に!?
急性アルコール中毒になってしまい、救急搬送されることになった時の差額ベッド代についてを簡単解説します。
- 久しぶりの仲間と盛り上がり、つい飲みすぎてしまい酔いつぶれ動けなくなった。
- 自分のアルコールの適量がまだわからず、飲みすぎて動けなくなった。
この記事を読んでいただけると、差額ベッドの理解ができ、それにより突然の多額の出費を防ぐことができます。
※救急隊目線で差額ベッド代の認識をお伝えします。
差額ベッドとは
正式には「特別療養環境室」と言います。
簡単にいうと、大部屋ではなく個室。
大部屋と個室のベッドの差額代と認識していただければいいと思います。
差額ベッド代が発生する条件は色々あるようです。
飲酒による泥酔状態や酩酊状態の方の場合は、他の患者さんの迷惑になる可能性があるため、大部屋での入院はさせないのだと私は認識しています。
ただ、差額ベッドを使用する場合は同意が必要です。
救急隊は病院へ搬送連絡の際に、本人若しくは付き添ってくれる人に対して同意を取るように病院から言われます。
本人は酔いつぶれているでしょうから、大抵の場合は付き添ってくれる人や家族に同意を取ります。
同意していただければ搬送となり、同意が出来ない場合は他の病院を探すことになります。
病院によって差額ベッド代はバラバラです。
では、料金はいくらなのでしょうか。
差額ベッド代は
インターネットで検索すると、1日あたりの差額ベッド代の平均額は6,000円~7,000円となっています。
しかし、日付をまたぐ利用をした場合は、2日分の請求となる可能性があるので注意が必要です。
例えば、
- 23時~翌6時まで個室を利用した場合、2日分の請求
- 1時~8時まで個室を利用した場合、1日分の請求
のようになると考えられます。
実際私の経験では、差額ベッド代は2日分で10,000円~50,000円の間であることが多かったと記憶しています。
更に差額ベッド代は全額自己負担です。
ちなみに、一番高額な差額ベッド代を言われたのは一泊300,000円と言われたことがありました。
驚きですよね。
いかがですか、払いますか?
さすがに300,000円はかなりレアですが、それを除いても数万円の出費になることは十分にあり得ます。
多額の出費を防ぐには
差額のベッド代を防ぐには、一つしかありません。
それは、飲みすぎないこと。
せっかく楽しい飲み会でも、飲みすぎて気持ち悪くなったら台無しです。
次の日になって、楽しかったはずの飲み会の記憶がなかったらもったいない。
二日酔いにでもなって、次の日1日寝込んでいたら時間の無駄です。
要は、飲みすぎても何一ついい事はないということです。
まとめ
簡単解説いかがでしたでしょうか。
差額ベッド代。
病院で勤務された経験がある方でない限り、知っていた方かなり少ないのではないでしょうか。
しかし、急性アルコール中毒になり救急搬送される方は毎週末います。
いざ救急車内で差額ベッド代の説明をして、その金額に驚かれる方たくさんいらっしゃいます。
だって、ちょっといいホテルに一泊できるだけの出費が突然かかるわけですから。
高い飲み代になったと、勉強代として次に活かしてほしいですね。
↓こちらの記事も参考にしてください。
それでは、これからも一緒に学んでいきましょう。
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