最低限これだけは自宅に準備しておきたい、救急観察用資器材3選をご紹介します。
メーカーは違えど、実際に救急隊も現場で使用している資器材になります。
この記事を読んでいただけると、自宅で具合が悪くなった時に緊急性があるのか、重症なのかというのを簡易的にですが、判断することができます。
また、救急隊へ測定値を情報提供することにより、円滑な活動につながることも考えられます。
では早速結論からいきましょう。
結論
私がお伝えする、自宅で最低限準備しておきたい資器材3選はこちらです。
- 体温計
- 血圧計
- パルスオキシメーター
ではまず体温計から簡単解説いきましょう。
体温計
これは皆さん
「当然持ってるし、具合が悪いと感じたらまず体温を測りますよ!」
と思われると思いますが、実は意外と体温計がない自宅は少なくありません。
私が救急隊員をやっていた頃も、具合が悪いという通報内容で
「熱は測ってみた?」と聞いても
「体温計がない」と答える方に何度もお会いしたことがあります。
熱があれば、頭がボーッとしたり、体がだるくなったり、寒気がしたりします。
そして、体温測定結果は何科を受診したらよいかの判断材料にもなります。
一番身近な観察用資器材かと思いますので、まだ自宅にない方は是非今後結構な頻度で使うことになると思いますので、揃えておくことをオススメします。
小さなお子さんがいるご家庭では必須アイテムですね。
うちの子供も小さい頃しょっちゅう熱出していましたから。
血圧計
救急隊は聴診で血圧を測ったりしますが、こちらは電子血圧計で十分かと思います。
病院でも、電子血圧計で血圧測ったりしますもんね。
血圧は高すぎても、低すぎても問題があり、場合によっては命にかかわる可能性も秘めている、非常に大事な項目です。
血圧が低く、血の巡りが悪い状態を「ショック」と言い、救急隊もこの状態は非常に危険な状態であると判断します。
毎日血圧を測定することを日課にしている方も多くいらっしゃいます。
例えば、普段から血圧が低い(高い)方は、いざ具合が悪くなった時に測定した血圧が正常の範囲よりやや低かった(高かった)としても、「普段から血圧は低め(高め)である」と救急隊へ伝えることが可能になります。
パルスオキシメーター
これは血液中の酸素濃度を%表示してくれる資器材です。
正常値は90%以上(年齢、持病の有無等にもよる)です。
その他に1分間の脈拍数を表示してくれます。
この資器材が自宅にあるという方も最近では増えてきているのではないでしょうか。
息苦しく感じる方や、喘鳴が聞こえる方は、この数値が正常値より低く表示されている可能性があります。
この数値も救急隊は非常に重要としており、場合によっては酸素投与を行ったりします。
特にご高齢の方に多くいらっしゃいますが、自覚症状がないのに測定してみると、この数値が正常値より低かったなんてことは決して珍しいことではありません。
まとめ
今回は、体温計、血圧計、パルスオキシメーターの3種類をご紹介いたしました。
血圧計やパルスオキシメーターは、救命のABCの気道、呼吸、循環を客観的に数字で見ることができますので、あると非常に便利です。
使用方法もどれも簡単なので、まだ自宅に用意しておらず、これから準備されるという方は、検討していただけたらと思います。
それでは、これからも一緒に学んでいきましょう!
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