連続出場で食事が摂れない、眠れない。公務員である彼らの原動力とは?

119番

連続出場で食事が摂れない、仮眠ができない。

そのとき救急隊はどのように対応するのか?食事中の出場態勢はどうしているのか?

今回は、普段の日常も併せて簡単解説していきます。

そして最後に彼らの原動力についてまとめます。

先日、以下のツイートをしました。

それでは、少し深掘りして簡単解説いきましょう。

救急隊の対応

消防署の中でも、特に救急隊は圧倒的に出場件数が多いので勤務中は過酷です。

救急隊は、病院から引き揚げた時から再度119があれば出場できる態勢となります。

ですから、消防署への帰り道で要請がかかればそのまま新たな事案へ出場していくことになります。

その繰り返しです。

搬送先が消防署から近ければいいのですが、遠い場合等はツイートのとおりコンビニ等に立ち寄って購入することがあります。

救急車から離れる時は、通信機器を持ち歩いて新たな出場に遅れることのないよう対応しています。

当然ですが、食事中でも新たな要請があれば食事を中断して出場していきます。

普段の食事事情

参考までに普段の食事事情はどうなっているのか。

昼食、夕食、翌日の朝食をそれぞれ簡単にお伝えします。

※各自治体、消防署によっても違いがありますので、以下は一つの例だと思ってください。

昼食

救急隊の昼食は、自宅から弁当を持ってくるか、出勤前に購入して来る場合が多いです。

搬送先の病院の売店で購入するという方もいます。

消防署でも昼休みの時間が設けられているので、その時間に消防署で食事をします。

土日は署員が手作りする署もあります。

夕食

夕食に関しては、弁当の配達か食材を注文して配達してもらい、消防署の中で署員が手作りしたりします。

食事当番が決められてローテーションで回ってくるので、それぞれ好きなメニューを決めて作ります。

消防署の夕食は一般家庭より、やや早い時間に設定されています。

家庭での夕食準備に「火」を使うため火災が起きる可能性が比較的高いので、早めに食事を済ませて備えるためです。

翌日の朝食

朝食も食事当番が作ります。

つけ汁方式のうどんやそば、お茶漬けなどが多いです。

つけ汁にすることで、途中で出場があっても麺が伸びることを防げるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、消防署の普段の食事事情の一つの例も併せてお伝えしました。

上記の救急隊の対応について、主要な飲食店等に関しては救急隊が利用する可能性があるということを事前に知らせていたりします。

それは、事前に理由を付加して知らせておかないと問い合わせがあるからです。

自販機で飲み物を買うだけでも市民から問い合わせが入ることもあります。

どうしても「公務員」というだけで世間の目は厳しいのです。

それは今も昔も変わりません。

救急隊は、昼食が夕食の時間になること、夕食が日付の変わる時間になり結局食べないで仮眠することは決して珍しいことではありません。

食べれていない寝れていない状態でも、いつだって私達に対して優しく誠実に接してくれる。

「社会全体の奉仕者なのだから当たり前だ」と言われればそれまでですが、だからこそ私達の「ありがとう」の気持ちが彼らの原動力となるのです。

それでは、これからも一緒に学んでいきましょう。

コメント