皆さんの中にも、持病のある方、そうでなくとも自宅にストックされている薬があると思います。
今回は、処方されている薬や市販されている薬等、何らかの理由でたくさん飲んでしまった方を発見した場合の初期対応と確認すべき事項を簡単解説していきます。
自分の身の回りで、たくさん薬を飲んでしまった方と居合わせることは稀だと思います。
この記事を読んでいただけると、そのような方を発見した場合にどのような対応を取ればいいのか事前に知ることができます。
では、具体的に119番通報してから救急隊が到着するまで、何をしておくといいのか、何を確認しておくと病院搬送までスムーズに行われるのかを解説していきます。
結論
発見したら、まずは体は左を下にして寝かせてください。
これにより、胃よりも先への薬の進行を遅らせることができます。
それから119番通報しましょう。
で、ここから確認しておくべき事項です。
- いつ飲んだ?
- どんな薬を飲んだ?
- どれぐらいの量飲んだ?
- どうやって飲んだ?
これをわかる範囲でいいので確認しておくといいです。
到着した救急隊から絶対に聞かれます。
では更に深掘りしていきます。
確認すべき事項
いつ飲んだ?
救急隊は、状況を病院へ正確に伝える必要があります。
しかし、本人が話せない場合、詳しい時間まではわからないと思います。
ですので、「何時から何時の間に飲んだ可能性がある」等、大体の時間が答えられると良いです。
いつ飲んだかは、病院での治療方針に関係してきますので、できる限り把握するようにしましょう。
どんな薬を飲んだ?
家にある薬や、処方されている薬が何なのか普段からある程度把握しておく必要があります。
本人から聞けない場合は、薬のPTP包装シート(錠剤が一つずつ入っているアルミとプラスチックのシート)のカラを探して薬の名前をチェックしておくことが必要です。
また、薬に「アセトアミノフェン」「三環系抗うつ薬」等が含まれているようであれば、併せてチェックしておくと尚いいと思います。
お薬手帳があれば、それも準備しておきましょう。
「アセトアミノフェン」はたくさん飲んでしまうと肝機能の障害を発生させる危険があります。
「三環系抗うつ薬」はたくさん飲んでしまうと不整脈を引き起こす危険があります。
どれぐらいの量飲んだ?
これもPTP包装シートのカラを集めて数えるようにしてください。
飲んだ薬の量によって、搬送先の病院が変わってくる可能性があります。
数えるのが大変な場合は、PTP包装シートのカラを薬の種類ごとに分けておくと、救急隊が確認し易いと思います。
どうやって飲んだ?
水で飲んだのか、アルコールで飲んだのか等。
確認しておくと更に病院への搬送がスムーズに進むと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
確認することがたくさんありますので何度か読み返していただけると、いざという時に対応することができると思います。
この記事でご紹介したことを是非行っていただけると、来てくれた救急隊も早く病院へ搬送することができ、結果命を救うことにもつながると思います。
それでは、これからも一緒に学んでいきましょう。
コメント