日本の救急車は無料です。
しかしながら救急車1回出場あたり、約45,000円の税金がかかると言われています。
それを聞いても、あまりピンと来ないと思います。
一体どのようなことにコストがかかっているのか。
東京都が発表した過去のデータを見ながら、私なりに簡単解説していこうと思います。
先日、以下のツイートをしました。
インターネットで検索しても「45,000円」が一人歩きしており、その内訳はわからないままです。
この記事を読んでいただけると、どのような計算で45,000円となったのか。
そしてその内訳がどのようになっているのか、ざっくりではありますが簡単解説していこうと思います。
なぜ45,000円なのか
以下は、平成16年7月に東京都専門委員より報告された内容の抜粋です。
平成14年度のデータのため、現在とは差異があるかと思いますが一つの指標になると思います。
画像にある通り、平成14年度の救急事業のコストから出場件数を割ってでた数字が「45,000円」であり、支出の大部分が人件費であることもわかります。
次の章では救急事業のコストの内訳を見ていこうと思います。
↓上記画像の資料のリンク(概要)
「機能するバランスシート-救急事業とバランスシートの役割-」の概要
↓東京都専門委員が報告した資料のリンク(詳細)
機能するバランスシート - 救急事業とバランスシートの役割 -平成16年7月
救急事業のコスト
以下は救急医療サービスの経済分析の内容を抜粋したものです。
画像から見てわかる通り、さまざまなコストがかかっていることがわかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
先日ツイートした内容の反響が大きかったため、少し深掘りしてざっくりですが簡単解説致しました。
救急事業を行う上で、これ程の幅広いコストがかかっていることが調べていく中でわかり、私も大変勉強になりました。
救急車は、通報した人や利用した人が直接利用料を支払うシステムではありません。
だからと言って「タダ」ではないことも忘れてはいけませんね。
それでは、これからも一緒に学んでいきましょう。
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